ブログを運営する上でかかせないのがキーワード選定。
自分のブログを検索上位表示させ、記事にアクセスを集めるのに欠かせないスキルとなります。
トレンドブログにおいては、状況によってもキーワード選定の方法が変わってきます。
その中から今回は、基本となる虫眼鏡やサジェストを使ったキーワード選定について解説したいと思います。
※ここでご紹介するのは、検索需要のチェックが不要なタイプのネタになります。(テレビ放送などをきっかけに、一気に検索需要が高まる可能性のあるネタ)
※例としてあげたキーワードは検索需要・ライバルチェックは考慮していません。あくまでもキーワード抽出段階までの解説例としてご覧下さい。
Contents
【前提】「メイン+サブ数個」組み合わせたキーワードを探そう
まず前提として、メインキーワード+サブキーワード数個をあわせた2語~4語のキーワードを探していきます。(時には5語目も出てくるかも!)
例として3語のキーワードになりますが、「トトロ ぬいぐるみ 手作り」といったイメージですね。
このように複数あわせたキーワードを探す理由は、メインキーワード1語のみでは、
◆ライバルが強くて上位表示が困難
◆ユーザーの検索意図がつかみづらい
ことからです。
先の例で「トトロ」1語のキーワードでは公式サイトやyoutube動画などが強く、自分の記事を上位表示できません。
また、ユーザーがトトロの何を知りたいのか、検索意図もつかめません。
そこでキーワードを掘り下げていく作業をします。
「トトロ ぬいぐるみ 手作り」までキーワードを掘り下げていけば、
トトロのぬいぐるみを手作りしたい人が作り方を知りたいんだろうな
と分かり、材料や手順など、必要な情報を記事にすることができます。
トレンドブログのキーワード選定方法
それでは、具体的なキーワード選定方法を見ていきましょう。
yahoo!サジェスト・虫眼鏡を使おう
キーワード掘り下げ時に便利なのが、yahoo!やgoogleのサジェスト機能です。
正確には「Yahoo!キーワード入力補助(サジェストのこと)」「Yahoo!関連検索キーワード(虫眼鏡のこと)」など名前がついているようですが、当記事内では、
▼検索窓に「文字+スペース」を入れると出てくる検索候補(グーグルも同様)をサジェスト
▼検索結果画面の上下(グーグルは下部)に出てくる検索候補を虫眼鏡
とざっくり呼ばせていだだきます。
キーワード選定するのに私がおすすめと思うのは、「yahoo!サジェスト」です。
ヤフーにはサジェストと虫眼鏡があり、情報の更新頻度について「サジェストの方が早い」「虫眼鏡の方が早い」と、ブロガーの間でも異なる意見をたびたび聞きます。
しかし私がこれまで鬼のように検索結果を見てきた結果では、サジェストも虫眼鏡も、かぶっているキーワードがけっこう多い印象でした。(下写真イメージ)
それなら画面が切り替わるわずらわしさがないサジェストを使った方が、スピーディーにキーワード選定できますよね。
そのためyahoo!サジェストをメインに、時々、虫眼鏡ものぞくようにしています。
ヤフーはサジェストも虫眼鏡も1日1回の情報更新。
一方のグーグルは、
◆グーグルサジェスト(2週間に1回更新)
◆グーグル虫眼鏡(3ヶ月~半年に1回更新)
と更新頻度が遅めと言われています。
最近検索されているキーワードを効率よく知ることができるので、グーグルよりもヤフーを使う方がいいかと思います。
サジェストに出てくるキーワードの傾向が、ヤフーとグーグルでは若干違ってきますので、グーグルも補助的にのぞいてみるといいかもしれません。
ネタを掘り下げた3語・4語・最下層キーワードの狙い方
例えば国民的アニメ「ドラえもん」の「のび太」をメインキーワードにして考えてみます。
ヤフー検索窓に「のび太+スペース」を入れると、このようなサジェストキーワードが出てきます。
上から順番にチェックしてもいいですし、「おっ!?」と自分が引っかかったキーワードでもかまいません。
今回は何となく気になった「のび太 おばあちゃん」を選んでスペースを押すと、さらにキーワードが出現。
いずれもこれより下層のキーワードは出てこないようでした。
3語目のキーワードが出てくるということは、それだけのび太のおばあちゃんについて検索する人は多いということですね。(あまり検索されないワードは2語しか出てきません)
これらは全て、のび太のおばあちゃんに関係するワードです。
これらを検索意図に関連性がありそうなものごとにざっと分類していきます。(検索意図がよく分からないものは、実際検索して結果を見て決めていきます)
分類に迷うものもたびたびありますが、今回はこうしてみました。
①のび太 おばあちゃん 映画
②のび太 おばあちゃん 声優
③のび太 おばあちゃん イラスト
④のび太 おばあちゃん 死因
④のび太 おばあちゃん 泣ける
④のび太 おばあちゃん 名前
④のび太 おばあちゃん 年齢
④のび太 おばあちゃん ぬいぐるみ
「ぬいぐるみ」は調べると、「昔のび太のおばあちゃんがぬいぐるみを繕ってくれた」という思い出エピソードがあるようですので、④に分類しました。
分類ができたら、本来はここでライバルチェックが入ります。(ここでは割愛)
ライバルチェックの結果、「④のおばあちゃんの詳細に関することで書けそう!」と決まりました。
その場合、「のび太」「おばあちゃん」というワードに加え、関連性の高い最下層キーワードを無理ない範囲でごっそりと記事タイトルに盛り込みましょう。
記事タイトル例はこんな感じでしょうか。
のび太のおばあちゃんの名前や年齢は?死因や泣けるぬいぐるみエピソードも!
記事構成のイメージです。
h2:のび太のおばあちゃんの名前や年齢は?
h2:のび太のおばあちゃんの死因は〇〇
h2:のび太とおばあちゃんのぬいぐるみエピソードが泣ける!
この見出しにそって本文を執筆していけばOKです!
私はその昔、「最下層キーワードを狙う」を勘違いしていて、
「のび太 おばあちゃん 名前」で1記事
「のび太 おばあちゃん 年齢」で1記事
狙って書くものだと思っていました。
でも「名前」だけで1記事分話を膨らますのって困難ですよね。
「関連性ある最下層キーワードをごそっと1つの記事に盛り込む」ことで、ちょうど良いボリュームの記事が書けると気付いてから、とてもやりやすくなりました。
2語目・3語目…サジェストが出ない時は?
メインキーワードによっては、サジェストや虫眼鏡が
◆何も出てこない
◆2語までしか出てこない
◆少ししか3語キーワードが出てこない
等、いろいろなケースがあります。
そんな時の対処法です。
「あいうえお」検索でキーワード抽出するケース
例えば「ジャイアン 本名」で書こうと思ったものの、このキーワードは3語目のキーワードが出てきません。
そんな場合はメインキーワードに戻って、一緒に使えそうな2語目キーワードがないか探していきましょう。
『ラッコキーワード』のようなツールでキーワードを抽出することもできます。
ただしキーワードがたくさん出すぎてきて選定が難しくなってしまうことも。
ですので、トレンドブログ初心者であればサジェストでサクッと選定すれば十分ではないかと考えています。
ここでブログの豆知識ですが、最近(2022年時点)の傾向として、「1記事1テーマで、狭く深く書く」のが良いと言われています。
以下はちょっと微妙なタイトル例。
ジャイアンの本名は剛田武!声優は木村昴さんでラッパーでも活躍!
前半はジャイアン自体の情報、後半は声優・木村昴さんの情報とどっちつかずの薄い記事になってしまいがちです。
できれば「ジャイアン+本名」とあわせて盛り込んでも違和感のなさそうなキーワードが理想。
ジャイアン本人のプロフィール系キーワードでまとめると、情報が濃い、読み応えのある記事が書けます。
さて、「ジャイアン」と入れると出てくるのがこのようなサジェストキーワード。
この中なら「身長」がプロフィール系キーワードとして違和感ないかと思います。
歌=趣味・特技なので、プロフィール的内容として盛り込んでもいいと思います。
もしくは、「歌」はこれだけサジェストが出ているので、別にもう1記事書いてもいいかもしれません。
こんな感じのタイトルでもう1記事書けますかね。
ジャイアンは歌うまい?破壊力どれぐらい?「俺は」の歌詞や歌唱動画も!
もし「メインキーワード+スペース」のサジェストでいいワードが見つからなければ、
「メインキーワード+あ、い、う、え、お」
と順に入れて検索してみましょう。(時間がかかりそうに思えますが、5分もあれば50音分キーワード抽出できるものです)
こんな感じでどんどん「あ、い、う、え、お」と検索していき、気になるワードをメモ帳などに控えていきます。
「ジャイアン あだ名の由来」は、「本名」とあわせて書くのにいいですね。
結果「本名」と相性良さそうな、こういったプロフィール系キーワードがあることが分かりました。(実践では、家族や学歴・経歴系キーワードなんかでもいいと思います)
◆あだ名の由来、苗字(名字)、剛田武
◆身長、体重、血液型、誕生日 いつ
◆性格、いじわる、最低、優しい
これらをライバルチェックしていき、使えそうなキーワードを盛り込んで記事タイトルを作ります。
記事タイトル例。
ジャイアンの本名は剛田武!あだ名の由来はジャイ子が関係?身長、体重まとめ
記事構成の一例はこんな感じです。
h2:ジャイアンの本名は剛田武!あだ名の由来なぜ?
h2:ジャイアンの身長・体重・プロフィール!
h2:ジャイアンは性格がいじわるで最低?優しいシーンも
タイトルに盛り込めなかった性格関連のワードも入れてみました。(これは入れたり入れなかったり、その時々で臨機応変に記事構成して下さい)
今回は「本名」に関連しそうなプロフィール系キーワードでまとめて狙えました。
このように1記事1テーマで狙えるのがベストですが、サジェストがほとんど出て来ない時など、状況によっては関連性の低いキーワードでタイトルを作ることもあります。
似た属性のキーワードから選択するケース
例えばドラえもんでも、レアキャラ?の「茂手もて夫(もて もてお)」さんの検索候補は、
・茂手もて夫→サジェストなし
・「モテモテ男 ドラえもん」のみ
しか出てきません。
実在する人物や事柄でも、まだ話題になる前の段階だとサジェストがないことは時々あります。
こんな場合は似たような属性のサジェストから、キーワードを選定することができます。
似た属性…この例なら、例えばのび太やジャイアン、しずかちゃんといった「登場人物」で出てくるサジェスト・虫眼鏡からキーワードを選びます。
◆プロフィール系:本名、由来、身長、体重、年齢など
◆学歴系:学歴、小学校、中学校、高校、大学、偏差値など
◆家族系:お母さん、お父さん、兄弟姉妹、実家など
◆見た目系:髪型、目、かわいい、イケメンなど
ブログの実践においては、
◆新人投手→他の野球選手のサジェストを参考に
◆新しいお店→すでにあるお店のサジェストを参考に
といった具体で、似た属性のサジェストを参考にするということですね。
3語・4語キーワードでは検索者が減ってしまわない?
ここまで見てきて、「3語・4語のキーワードだと検索する人って少ないのでは?」と心配に思われる方もいるかもしれません。
実際、複合するキーワードの数が多いほど、検索需要数(赤枠の検索ボリューム欄)は下がるものです。
でも「のび太 おばあちゃん」のような大きいキーワードですと、
◆検索上位表示しづらい
◆タイトルから記事内容が想像しにくく、ユーザーの記事クリック率が下がる
といった理由で、読まれない記事になってしまいます。
逆に3語・4語のキーワードを確実に狙ってアクセスを集めていくことで、2語・3語(一つ上の階層)のキーワードでも徐々に上位表示されるようになってきます。
例えば、
「のび太 おばあちゃん 泣ける」
「のび太 おばあちゃん ぬいぐるみ」
といった3語の最下層キーワードで確実にアクセスを集めているうちに、「のび太 おばあちゃん」の2語ワードでも上位表示できていた!といったイメージですね。
検索ボリュームはチェックしないでいいの?
そのキーワードで検索してくる人は本当にいるのかどうか。
記事ネタによってはツール(キーワードプランナー等)を使って検索需要を調べた方がいいケースもあります。
ただし、人物名や流行りのお店・グルメなどの場合は、省略していいかと思います。
そういったネタはテレビ出演・テレビ放送されたタイミングで一気に検索需要が湧き起こることがあるからです。
人物の場合はさらに、結婚・出産などその人に関するニュースもたびたびあり、特需が起こります。
ですから普段の検索ボリュームをツールで測ってみても、あてにならない部分があります。
ツールを使うよりは自身の感覚で、そのネタがどの程度メディアに露出する機会があるか、興味を持つ人が多いかを予想する能力を鍛えていくといいかと思います。
最近しょっちゅうテレビに出ている人だな→露出回数多いからたくさん検索されるだろうな
ドラマ出演が決まった人だな→今後メディア出演が増えるに違いない
といった感じですね。
逆に「ピーマン 種が黒い」「幼稚園 早退 書き方」といった通年検索されるネタの場合、特需は起こりにくいため、ツールで検索ボリュームを測っておくといいでしょう。
まとめ
トレンドブログのキーワード選定のうち、サジェストや虫眼鏡を使った選定方法についてまとめました。
ポイントはこんな感じでしたね。
- キーワードはメイン+サブ数個あわせた複合キーワードを狙う
- キーワードはサジェスト機能で最下層まで掘り下げる
- 最下層キーワードは検索意図ごとに分類分けし
- 狙える部分をごそっと狙う
- 選んだキーワードを重要なものから左詰めして記事タイトル作成
今回のは「すでに検索されているキーワードを探したい時」に使える方法でした。
実際は、これから話題になりそうなキーワードを探したい時や、ここには書ききれない細かい注意点などもありますが、一つの方法として参考にしていただけましたら幸いです。
▼ニュースネタに使えるキーワードずらしテクも
▼平坦な道ではなかった稼げるまでの軌跡